リーム、ドヴォルジャーク、カルク=エーレルト、レーガーのワルツを演奏 「片手間に書いたワルツ (nur Japanisch)


…アントニン・ドヴォルジャーク「8つのワルツ」op.54:このドヴォルジャークのワルツ集は「世界初録音」であり、中の数曲は、スラブ的な憧憬に満ち、小気味よいリズムと豊潤なハーモニーで、世界的なヒットとなりうる要素を備えている。

…エッカレ・デュオはさりげなく巧みに作品を前面に押したて、自らは後方に退く。これは、NAXOSの理念に添ったものであり、真摯な解釈のために要求される姿勢でもある。したがって評者は、通常の決まり文句以外の賞賛が不可能になってしまうという不利な立場に陥らざるを得ないのだが。:エッカレ夫妻は節度のあるテンポで演奏する―引きずらず、あせらず―耳に快い、ペダルを多用した響きにもかかわらず、非の打ち所のない透明性を保持し、溌溂と弾むリズム感、そしてハーモニーの翳りを捉える鋭敏な感性がある。手短に言ってしまえば、けちのつけようがないのだ。 CDのブックレットは、簡潔だが、豊かな学識に裏打ちされた作品紹介を掲載し、日本語訳も併載。