シューマン:交響曲第1番 ≪春≫(クララ&ロベルト・シューマン編曲による4手ピアノ版、交響曲第4番(ロベルト・シューマン編曲による4手ピアノ版)(only Japanese)


エッカレ・ピアノデュオのピアノ連弾による世界初録音のシューマン・シリーズもいよいよ佳境に入ってきた。シューマンのオリジナル編曲の第5弾は交響曲第1番と第4番。連弾版ではオーケストラで聴こえにくい声部が浮かび上がり、演奏者の感情の振幅がより明確に表れるようだ。第1番ではまず序奏がそうで、最後のトレモロから主部に突入する高揚ぶりが見事だ。展開部後半で冒頭のファンファーレが戻ってくるところは、実に雄大で感動的だ。終楽章も楽しくノリに乗って、演奏者の熱い気持ちが伝わってくる。第4番でも生き生きとした演奏から、曲の魅力があちこちで輝き、シューマンの形にとらわれない自由な構築ぶりが管弦楽版より際立っている。監修者ドラーハイムの解説もいい(ドイツ語盤のみ日本語訳付)。