鳴り響く情熱のウィンナ・ワルツ (nur Japanisch)


<p>注目に値する以上のピアノの夕べ…</p> <p>…デュオは、磨きぬかれた技術と精微を尽くした表現とのゆるぎない結びつきによって、最高度の音楽的要求を満たし、力強さと優雅さが絶妙のバランスで配されたワルツ演奏を聴衆の前に披露した。この(コンサートの)2時間は、まさにピアノのグルメのためのデモンストレーションであった。 エッカレ・デュオが、いかに卓越した名人芸の四手連弾を聴かせるかは、すでにコンサートの始めのフランツ・シューベルトの「高雅なワルツ」op.77で、如実に示されることとなった。</p> <p>…ヨハネス・ブラームスもまた、彼のワルツop.39によってピアノにすばらしい役を割り振ったが、デュオはこのワルツを非常に繊細かつ精緻に彫りおこしてみせた。</p> <p>…このデュオは、バリエーションの豊かさ、響きによる装飾、あるいはまた音量の変化による戯れとともに、なんと高度な音楽性をもってワルツを聴衆に堪能させることか。</p> <p>…ピアニストたちは、マックス・レーガーの6つのワルツop.22を、切々とした叙情からダンスのはしゃいだ気分まで、魅力的な幅広い感情表現で演奏した。</p> <p>…さらに、プログラムを理想的に充たすジークフリート・カルク=エーレルトの3つの「ワルツ・カプリス」op.16が続いた。デュオは、天才によるミニアチュールを、メロディーの微細部までいきとどく鋭敏な感覚で、見事に弾ききった。</p> <p>…リームのワルツは、音の極度な集積と音量の強弱のコントラストで、グランドピアノの響きを最大限に使い切った作品だが、二人のピアニストは、湧き上がるような喜びとともに演奏し、彼らがいかに情熱的な激しさで弾くことができるかをみせつけた。傍目にも伝わってくるほど一心に演奏に聞き入っていた聴衆は、最後に長くやまない拍手で二人の芸術家に感謝の意を表し、二人は三つのアンコール曲で盛大な拍手に応えた。</p>